不動産買取と仲介の違いを比較！

不動産買取と仲介の主な違いは、次の5つです。

買主

不動産買取では、不動産会社が物件を購入します。不動産会社が直接購入する理由は、購入した不動産をリノベーションして再販するためです。
一方、仲介では不動産会社を通して購入希望者を一から探します。個人もしくは法人が買主となるのが一般的です。

売却までのプロセス

買主が異なると、売却までのプロセスも変わります。売却までの大まかな流れは、以下のとおりです。

＜不動産買取の流れ＞

1. 売却相談
2. 不動産査定と査定額の提示
3. 不動産会社との契約条件の打ち合わせ
4. 不動産売買契約の締結
5. 残金決済と引き渡し

＜仲介の流れ＞

1. 売却相談
2. 不動産査定と査定額の提示
3. 媒介契約の選択と締結
4. 販売活動の開始
5. 内覧の受け入れ
6. 購入希望者との契約条件の調整
7. 不動産売買契約の締結
8. 残金決済と引き渡し

現金化するまでにかかる期間

不動産買取は、不動産会社が物件を買い取るため、販売活動が必要ありません。売却までの手続きも少なく、不動産売買契約の締結から物件の引き渡しまでの期間が短くなります。査定依頼から物件の引き渡し、入金確認までの期間は、3週間程度かかるのが一般的です。

仲介の場合、販売活動からはじまり、購入希望者を見つけて売却が完了するまでには、最低3ヶ月程度の時間がかかります。場合によっては1年以上かかることもあります。

売却にかかる費用

不動産買取は販売活動を行わないため、仲介手数料がかかりません。売却に必要な費用は仲介と比較して安くなる傾向です。
仲介では販売活動や営業活動の報酬として、仲介手数料が発生します。

売却額の違い

売却方法によって、売却額が異なる場合がある旨をあらかじめ把握しておくことも重要です。不動産買取価格は、市場価格の7～8割になる可能性があります。仲介であれば、市場価格もしくはそれ以上の価格で売却できます。

仲介のほうが高く売れる理由について

仲介のほうが高く売れる主な理由は、次の2点です。

再販するための費用が差し引かれない

不動産買取の場合、業者は買い取った不動産を再販して利益を得ます。再販するときには、リフォームやリノベーションの費用がかかります。査定額は、すでにこれらの費用を差し引いた金額で算出されます。仲介ではリフォームやリノベーションの費用がかからないため、高く売れる可能性があります。

売り出し価格を自由に設定できる

不動産買取では、不動産会社が提示する査定額がそのまま売却額になります。一方、仲介では最終的に売主が売り出し価格を設定します。そのため、上手くいけば市場価格より高値で売却することも可能です。

上記の理由から、不動産をできるだけ高く売却するためには、不動産仲介を検討するのが賢明です。不動産仲介会社を選定する際には、口コミはもちろん、実績が豊富なところを選ぶことが大切です。