不動産買取が向いているケース

不動産買取が向いている主なケースは、次の4つです。

購入希望者が見つかりにくい物件を売りたい場合

購入希望者が見つかりにくい物件とは、新耐震基準に適合していない築古物件、立地条件の悪い物件、建物の状態が悪い物件などです。不動産買取では、売却後の契約不適合責任が免責される可能性が高いため、特に状態が悪い物件を売却したいときに適しています。

すぐに現金が必要な場合

転勤が決まっており、できるだけ早く物件を売りたい場合などには、不動産買取がおすすめです。不動産仲介では不動産を現金化する際、半年以上かかるケースが少なくありません。一方、不動産買取であれば、通常1ヶ月程度で現金化が可能です。

住み替えローンを使う場合

住み替えローンを利用する際は、自宅の売却と新居購入の決済日を同じ日にする必要があります。不動産買取では、売れ残る心配がなく、売却額を前もって知ることが可能です。新しい住まいを購入する計画も立てやすいため、決済日を調整しやすいでしょう。

売却する事情を知られたくない場合

不動産を売却する理由には、住宅ローンの滞納、離婚などがあります。このような理由の場合、不動産を売却することを知られたくない方もいるかもしれません。

不動産買取は不動産業者とのやり取りだけで売買が完了しますので、他人に知られず不動産を売却できる点がメリットです。不動産仲介では、広告やチラシに物件情報が掲載されますので、不動産を売却することを隣人に知られてしまう可能性があります。

不動産仲介が向いているケース

不動産仲介に向いている主なケースは、次の3つです。

築浅物件の場合

築浅物件は人気が高く、中古物件の中でも比較的高値がつきやすい傾向です。不動産買取価格は市場価格の7割程度になるため、高く売却できる築浅物件は不動産仲介のほうが適しています。

売却期限が特にない場合

特に、売却期限を定めていない方には不動産仲介のほうが向いています。時間的な余裕があれば、不動産価格が上昇する時期を待つ、あるいは高値で買ってくれる方が現れるまで待つことも可能だからです。

立地条件がよい場合

不動産仲介は売却に時間がかかるとされています。しかし、立地条件のよい物件であれば、それほど時間をかけずに買い手が見つかるケースも少なくありません。例えば、人気のエリアにある物件、駅から近い物件、生活利便施設が充実しているエリアにある物件でしたら、3ヵ月以内に買い手が見つかる可能性もあります。

不動産会社を選ぶ際のポイントとは？

不動産会社は数多くありますので、どこに依頼すればよいのかわからないという方は多いでしょう。こちらでは、不動産会社の選び方を解説します。

得意分野をチェックする

不動産査定をする際、その業者の取引事例の数が査定の精度に影響を及ぼします。売却を希望する物件と類似した不動産の売買実績が多い会社を選ぶことで、精度の高い査定結果を期待できます。

地元での取引実績が多い会社を選ぶ

不動産仲介業者を利用する際は、地元での成約実績が豊富な会社を選ぶことをおすすめします。地元に詳しい会社の場合、そのエリアの物件の購入を検討している方に対して、物件はもちろん、物件周辺の強みを積極的にアピールできます。アピール力が高い場合は、早期または高額で不動産を売却できる可能性があります。